演奏曲紹介♪
お待たせいたしました!
今回11/3のソロリサイタルで演奏させていただく曲目の紹介をさせていただきます♪
詳しい解説は当日のプログラムに載せるので、簡単な説明とそれぞれの曲へのイメージなどなどをお伝えいたします☆
🎼第一部
バッハ=リストの前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
この曲は元々バッハがオルガンのために作曲した曲で、後にリストがピアノ独奏用に編曲したものです。
オルガンならではの深みのある重厚な響きに、リストがピアノの広い音域を活かしてさらにダイナミックに仕上げました。
留学中に教会で聴いたオルガンの音色は今も身体に残っていて、教会全体を包み込むような、響きが降り注ぐような感覚や、身体に直接響いてくるような感覚が忘れられません。
そんなオルガンの音色や響きをピアノで表現し、演奏したいと思います。
シューマン 交響的練習曲 Op.13
この曲は主題と11曲の練習曲、終曲と、さらに5曲の遺作から成ります。
そのタイトル通り、交響的でオーケストラをイメージさせる壮大で華麗な一曲です。
とても美しい詩的でロマンチックな世界観をもつシューマンの代表作の一つ。
私が大学の卒業試験で(当時は遺作の除いて)演奏した思い出の曲でもあります。
シューマン特有の弾むようなリズム感や移り変わる表情の変化がとても魅力的で、詩的な「歌」が本当に美しくて、大好きな曲です。
🎼第二部
リゲティ ムジカ・リチェルカータ
リゲティは現代音楽の巨匠で、実験的な音楽の作風をもつ作曲家です。
初めてリゲティを知ったのは大学の奏法研究の授業でした。彼の作品を初めて聴いた時に心が躍るような感覚になって、なに?!この曲!弾きたい!と、卒業試験のプログラムに練習曲第4番「ファンファーレ」を演奏しました。
ムジカ・リチェルカータは11曲からなるピアノ曲集で、第1曲では2つの音のみを使って書かれていて、第2曲では3つの音、第3曲では4つの音…と増えていき、終曲では全ての12音を用いて作られています。
色んな曲調の曲が集まっていて、リズミックで宗教的、探究的な、是非聴いていただきたいとても魅力的な曲集です。
現代音楽はよ〜わからん。って食わず嫌いをしている方々にも、現代音楽ってこんな面白いんだ!意外と好きかも!って思っていただけるはず…☆
ラヴェル 「クープランの墓」
この曲は6曲からなるピアノ組曲で、第一次世界大戦で戦死した6人の友人を追悼するためにそれぞれに捧げられた曲です。
実はラヴェルは今年生誕150年のフランスの作曲家で、私も大好きな作曲家の一人です。
ラヴェルの作品がもつ色気や艶、輝くような透明感溢れるお洒落な色彩感、上品で高貴な雰囲気は、まさに私好み。
フランスで5年半ほど生活をして、肌で感じて吸収した色んなインスピレーションは私の宝物で、特にフランス音楽を演奏する上で大切にしています。
ラヴェルの魅力、フランス音楽の魅力をシェア出来るといいな🇫🇷
以上、簡単にご紹介…といいながら曲への想いが溢れて、長くなってしまいましたが(笑)全く異なる世界観をもつ、本当に素晴らしい4曲の名曲です。
私なりに解釈し、練習を重ね、大切に温めてきた特別なプログラム☺️
この曲たちのもつ魅力を、私のピアノで、一人でも多くの方の心に響かせるために、最後の最後まで大切に磨き上げていきたいと思います!💖
素敵なザ・フェニックスホールさんでの空間で放たれる4曲が、生きた音楽として最高に輝きますように…✨
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